メディカルフィットネスの基本理念と
メディカルフィットネス研究所の沿革を
ご紹介しております。

メディカルフィットネス研究所の成り立ちと経緯


伊丹康人先生は、腰痛のメカニズムの解明・骨粗鬆症研究、股関節学会創設者として、第1回から10回まで会長を歴任し、手術法・手術器具の開発等も行い。また、日本のリハビリテーションの先駆けとして、日本の整形外科を多岐にわたり牽引してきました。そして、最後に行きついたのが「自分の身体は自分で守る」という考えの下、整形外科疾患(運動器疾患)に負けないための身体づくり、知識の啓発活動でした。

公益財団法人日本股関節研究振興財団の創始者でもある伊丹先生は、その後、バランスボールを使用した股関節症に特化した日本初の健康体操を開発し、現在も活発に行われています。
これらの整形外科疾患対応の体操は、整形外科医監修による予防と治療の健康づくりの体操で、メディカルフィットネス研究所における医学体操と命名しています。
別府諸兄先生
伊丹先生が102歳で亡くなられた後は、慈恵医大整形外科教室から聖マリアンナ医科大学に着任し、整形外科学講座代表教授に就任、現在聖マリアンナ医大名誉教授である別府諸兄先生が上馬整形外科クリニック院長として、また(公財)日本股関節研究振興財団理事長として、この活動をひき継がれ、財団の活動の骨格である医師の研究助成のみならず、海外研修・国内研修も開始しました。別府先生は、手・上肢・マイクロサージャリーを中心に、股関節・運動器と幅広く活躍され、特に手外科医として現在も手術を行っております。股関節への見識も高く、多くの股関節症の患者様の診断、相談にのっています。

平成13年8月に、聖マリアンナ医科大学主催で地域の方々のために行われた第21回の公開講座

また、東京オリンピック・パラリンピックではテニス選手部門の医療統括者として帯同し、新型コロナ感染予防と炎天下での過酷なテニス競技を無事に終了することができました。現在は日本代表として国際テニス連盟医科学委員に就任し、新たなま活動を開始しました。
スポーツはテニスのみならず、様々な球技のスポーツ医として診療、相談も受けています。また、患者様の治療のみならず、運動器の健康アドバイザーとしても週3回上馬整形外科クリニックで診療を行っています。
医学体操のコンセプト
メディカルフィットネス分野の医学体操は、整形外科医が「自分の身体は自分で守る」ことを指導し、実践する方法を伝える活動です。そのためには、患者様自身が自分の身体の状況を把握し、整形外科医指導の下にケアーしていくことがポイントです。よって医学体操教室では体操教室参加時の受診と、医師の定期的な運動器の検診と骨粗鬆症検診を原則としています。そして、穏やかな心身と不便のない日々をおくることができる身体づくりを目指しています。
医学体操実技の成り立ち


その後、伊丹先生指示の下、股関節症対応の体操を京都大学名誉教授森谷敏夫先生と共に研究作成にあたり、ボールエクササイズを執筆、ビデオ(画像)も作成し医学体操実技の基礎を作りました。
太藻(タイソー)ゆみこ編


実技のコンセプトは、姿勢づくりと動作づくりです。身体を動かすと心も身体も軽くなるをテーマに体操を行っています。医師の指導を基盤に、生徒さんとの触れ合いを大切に息の長いお付き合いをめざしています。
また、(公財)日本股関節研究振興財団の評議員として、運動器健康寿命延伸活動に参加し、講演・体操指導に出かけております。
(注:太藻・タイソーの読み名は、太くしっかりした心と身体づくり。藻は、水の中の藻のようにしなやかに動ける身体づくり、つまり身体を上手く操るための体操と引っ掛けて命名した、体操名です)

医学体操テキストブック 金原出版
楽しく踊れるズンドコ体操 NHK出版